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「ナミ!僕、海に行くね。」
「待って、私も行く。」
そう言うと、シンは笑って私の手を引いてくれた。
私が望めば、いつも一緒にいてくれた。
でも、シンがそれを望むことはなかった。
「シン!元気か?」
「シンくん!久しぶり!」
海に行くと、シンは色々な人に声をかけられた。
性別も年齢もバラバラだったけど、みんなはシンが大好きだった。
そして、シンもみんなが大好きだった。
私にとってシンはまさに私のたった一人の人で、
シンにとって私は大好きなみんなのうちの大好きな一人で。
そんな私にシンを振り向かせる方法なんてあったのかな?
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