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「…シン」
夜中。
どんなに小さい声で呟いても、シンは必ず起きてくれる。
「どうしたの?」
「淋しい。淋しいよ。淋しくて、仕方ないよ…」
なんで私はあの頃より淋しいんだろう。
その淋しさを埋めるために、
私はシンにキスをして、抱きしめた。
ただ私がそうしたかったから。
そうしたら、シンも私にキスをしてくれた。
シンが淋しかった訳じゃなかったけれど。
私は、だんだん、おかしくなっていった。
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