9/22 PM9:00 山岡 圭介

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向こうの車両から 顔の半分の皮が剥げた男がむくっと姿を現した。 「きゃああああ!!」 近くに座っていた女性が悲鳴をあげた。 すると 1人の中年くらいの女性がその男に近づいて行った。 「アンタ顔どうしたの!? とにかく救急車今呼ぶからね」 どうやら 女は ただの怪我人だと思っているようだ。 「シャーー」 案の定、 女は顔面に噛みつかれた。 「ちょ…アン……、放し…」 ブチッ! ムシャムシャムシャ… 「ぁ…ぁ………ああ」 女は顔の半分を喰いちぎられうろたえていた。 「なんだよ、なんだよ、なんなんだよ! うわああああああ……」 近くにいた男がパニックを起こすなり、 車内はパニックになった。
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