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うーーーーーん
僕が考え込んでいる時だった。
「イテっ!!
噛むな噛むな
警察呼ぶぞ!」
声が響き渡った。
見ると
もう奴等は僕達の車両に入って来ていたのだ。
マズイ…
もう逃げ場がないぞ…
次々と奴等は車両に入ってくる
「え、何!?
あの人達どうかしたんですか?」
女の子が不思議そうに聞いてきた
「うーん~
ちょっと変な人達なんじゃない
離れておいた方がいいよ…」
とりあえず誤魔化した。
「うそ……
あの人、血すごい流してますよ…
ケガしてるじゃないですか!
大丈夫なんですか!?」
と
彼女が奴等に近づいて行こうとした。
ガシッ!!
僕は手を掴んだ。
「近くな!」
彼女は、えっとしたような表情をした。
「えっー間もなく里山池~里山池です
お降りの際は足元にご注意してお降り願います」
その時ちょうど、
車内アナウンスがなり響いた。
「次の駅で降りるぞ!」
「私の駅
まだまだ先なんですが…
それより放してください!」
「あぁ…ごめん…」
ちょっとカッコよく決まったと思ったのに…
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