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そうこうしているうちに
奴等は次々と人々に襲いかかっていた。
「ほらね…
近づいたら君も襲われるぞ」
さすがに目の前で
人が人を食い散らかしている光景を見ると彼女の動きは止まった。
「あの人達一体何してるんですか…」
彼女は震えた声で聞いてきた。
「僕にもわからないよ…
今、分かるのは
奴等に
噛まれたら同類になってしまうってことくらいだよ…」
「そ、そんな…」
彼女の顔が青ざめた。
ドンッ!
とその時
足元に一人の男が倒れ込んできた。
「ゴホッ、ゴホッ」
男は
かなり吐血しながら僕の足にしがみついてきた。
僕は
驚いて男を足で払いのけた。
しばらくすると男は激しく痙攣をし始めた。
「ヤバい!!離れて!!」
しかし
車内は感染者まみれで逃げ場などもはやないに等しいくらいであった。
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