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9/23 AM8:15 前川 進
「お・は・よ・う・ご・ざ・い・ま・す」
朝から
かわいらしい挨拶があちらこちらから飛んでくる。
「おはようございます」
僕はその全ての声に返答する。
ある意味
ものすごく忙しい仕事だ。
今日も天気良好!
いい1日になりそうだ!!
僕が大きくのびをしていると
小さな女の子が声をかけてきた。
「お巡りさん、お巡りさん!」
うん!
元気のいい声だ
見たところ一年生ってとこかな
「十円そこで拾ったんだけど」
またこれか…
まったくしょうがないなぁ~
「そうか十円拾ったのかぁ
んじゃあ
ちょっと待っててね!」
僕は机の上に置いてあったメモ帳とペンを取って
少女に渡した。
「それじゃあ
ここに名前を書いて」
「うん!」
少女は元気よく返事をし名前を書き始めた。
「お巡りさん書けたよ!!」
といいながら
少女は
漢字とひらがなの混じった名前のメモ帳を渡してきた。
「山田 さち子…
さち子ちゃんか…
届けてくれて
ありがとね!
それじゃあ
この十円は預かっておくからね!
それで
届けてくれたお礼に
さち子ちゃんには僕から謝礼金十円あげるね!」
僕はあたかも自分のポケットから十円を取り出したかのように
さっきの十円を取り出した。
「もらっていいの!?」
「うん、
協力してくれたお礼だよ」
僕は十円を少女に渡した。
「ありがとうお巡りさん!」
少女ははしゃぎながら学校へと向かっていった。
近くに小学校があると
こう微笑ましいことが度々ある。
ホント
ここは平和な地域ですよ
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