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少し走って行くと
すぐにトネさんの畑が見えてきた。
しかし
その畑の姿はいつもの
青々と生い茂った野菜畑とは全く異なるものとなっていた。
トネさんの畑は
辺り一面真っ赤に血で染まっていた。
何があったんだ…?
畑に近づいてみると
畑の
真ん中辺りに何か落ちていた。
なんだあれ?
よく見てみると
そこには大きな肉片が落ちていた。
「うわぁあ!!!」
思わず悲鳴をあげてしまった。
「ススムくん大丈夫か?」
田中さんが心配そうに声をかけてきた。
「何なんですかこれ!?」
「いや多分
クマとか何かがここで何か食ったあとの残骸だと思うんだけどな…」
確かにここの畑は
山の隣にあるが…
「いや~
たまにキツネとかがウサギの残骸とか畑に残していくこととか結構あるんだよ
まあ
さすがにここまで酷いのは初めてだけどな…」
「そ…そうなんですか
ところで
トネさんはこれ知ってるんですか?」
「いや、これ見た瞬間君のとこにいったから
まだトネさんとあってないんだ」
「家の中にまだ居ますかね…」
「たぶん居るんじゃないかな」
僕達は畑の横にあるトネさんの自宅へと向かった。
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