9/23 AM8:15 前川 進

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僕はトネさんの自宅に向かう途中あることを思い出した。 「そういやトネさんって 身内の方とここで一緒に住んでましたよね?」 「ああそうだよ、 息子さんとその嫁さんの3人暮らし 昔は息子さん都会に住んでたんだけど トネさんが90歳になってからというもの 心配だからって こっちに移り住んできたんだ」 「へぇ~いい息子さんじゃないですか」 そうしばらく会話しているとトネさんの家の前まで来ていた。 古めかしい家だが 至って丈夫そうだ。 ガンガン! 「すいませ~ん 警察の者ですが… 誰か居ませんか~」 反応がない… 「寝てるのかな?」 「普段ならあの人6時には起きるんだけどなぁ」 「すいませ~ん 誰か居ませんか~」 もう1度 声をかけたがやはり誰の返事も返ってこなかった。
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