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ガラガラ
少し重い引き戸は大きな音をたてて開いた。
グツグツグツ…
誰かいる……
「動くな!」
僕は拳銃を構え銃口を相手に向けた。
「なんだトネさんじゃないか!」
唐突に田中さんが
口を挟んだ。
「トネさん…?」
よくその後ろ姿を見ると確かに
いつも僕が見かけるトネさんの姿であった。
「トネさん、一体何があったんですか?」
トネさんは僕の声を無視して大きな鍋をずっとかき混ぜている。
聞こえてないのかな…?
「トネさん!」
かなり大きな声で僕は呼んだが
トネさんは無視し続けた。
一体何かき混ぜてんだ…?
僕はトネさんに近づき鍋の中を覗いてみた。
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