9/23 AM8:15 前川 進

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ガラガラ 少し重い引き戸は大きな音をたてて開いた。 グツグツグツ… 誰かいる…… 「動くな!」 僕は拳銃を構え銃口を相手に向けた。 「なんだトネさんじゃないか!」 唐突に田中さんが 口を挟んだ。 「トネさん…?」 よくその後ろ姿を見ると確かに いつも僕が見かけるトネさんの姿であった。 「トネさん、一体何があったんですか?」 トネさんは僕の声を無視して大きな鍋をずっとかき混ぜている。 聞こえてないのかな…? 「トネさん!」 かなり大きな声で僕は呼んだが トネさんは無視し続けた。 一体何かき混ぜてんだ…? 僕はトネさんに近づき鍋の中を覗いてみた。
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