9/23 AM8:15 前川 進

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しばらく歩き続けているとトネさんが足を突然止めた。 「あそこが私ん家だよ」 トネさんの指差した方を見ると そこには古びた大きな家があった。 「大きな家ですね」 「あたりまえだよ! 私のじいさんはね この町一番の大金持ちだったんだからね! あそこにある山だって持ってたんだからね」 そう近くにある山をトネさんは示した。 「まあ全部国に持ってかれちゃったけどね…」 そうして話をしていると トネさんの家の前まで来ていた。
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