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「あのこれ何処に置けば…」
「玄関の前にでも置いといてくれ」
僕はそれを聞くと
背負っていたカゴを玄関前に置いた。
「それじゃあ僕は仕事があるので…」
「ちょっと待って!」
と
トネさんは僕を家の前に止まらすと
家の中に入っていった。
しばらくすると
トネさんは片手に大きなビニール袋を持って僕の前に現れた。
「これここまで運んでくれたお礼だよ」
とビニール袋を僕に渡してきた。
「あ、ありがとうございます!」
中身には大量のミカン入っていた。
「それでは失礼します!!」
僕はトネさんに軽く敬礼した。
「じゃあね
また今度頼むよ!
そういえば
あんたの名前まだ聞いてなかったね
なんてんだい?」
「はい!
前川、前川 進と申します」
それが僕とトネさんの初めての出会いだった。
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