9/23 AM8:15 前川 進

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「あのこれ何処に置けば…」 「玄関の前にでも置いといてくれ」 僕はそれを聞くと 背負っていたカゴを玄関前に置いた。 「それじゃあ僕は仕事があるので…」 「ちょっと待って!」 と トネさんは僕を家の前に止まらすと 家の中に入っていった。 しばらくすると トネさんは片手に大きなビニール袋を持って僕の前に現れた。 「これここまで運んでくれたお礼だよ」 とビニール袋を僕に渡してきた。 「あ、ありがとうございます!」 中身には大量のミカン入っていた。 「それでは失礼します!!」 僕はトネさんに軽く敬礼した。 「じゃあね また今度頼むよ! そういえば あんたの名前まだ聞いてなかったね なんてんだい?」 「はい! 前川、前川 進と申します」 それが僕とトネさんの初めての出会いだった。
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