9/22 PM9:00 山岡 圭介

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「いっててぇ! テメェ何噛んでんだ! 離せクソヤロウ!!」 チンピラ男が大声で怒鳴り始めた。 しかし 噛みついた男は一向に離れない 「いい加減にしろ!」 とチンピラ男は その男の顔面を何発も殴り始めた。 これには さすがにこりたのか その男はチンピラ男から離れたようだ。 あの酔っ払い相当酔ってんなぁ… 移動してて正解だったな… 「あ……ぁぁ…」 ん? チンピラ男の様子がおかしい。 「きゃぁああああ!!」 近くにいた女性が悲鳴を上げた。 チンピラ男をよく見ると 腕の肉が骨が見えるくらいまで食いちぎられていたのだ。 「しょ、…正気か!?」 とチンピラ男は問いただしていたが 酔っ払い男はそんなことお構い無しにチンピラ男の腕の肉をムシャムシャと食っている。 あまりのことに 車両内は時間が止まったかのような静けさになっていた。 そうしているうちに 酔っ払い男は肉を飲み込み またチンピラ男に飛び付いた。 「やめろ!! おい!誰かコイツを離してくれ!!」 しかし誰1人として動こうとしない… みんな怖いのだろう… そうこうしてるうちに チンピラ男は肩の肉を食いちぎられていた。 「ぎゃあああぁー!! 血が止まんねぇぇーー」 チンピラ男は 肩を押さえながら悶え始めた。 「テメェ… 殺してやる!!」 チンピラ男は 酔っ払い男の頭を掴み 近くにあった手すりに頭を叩きつけ始めた!
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