*ドウシテダロウ*

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立ち止まって,じっくり考えてみたものの,答えは思い浮かばなかった。 「やっぱ馬鹿だからかな」 もう一度つぶやき,いつもの学校への道のりをいつもの速度で歩き始めた。 周りを見てみると,朝早いのでまだ登校する生徒は少ない。 前の方を見ると,もう彼の姿は見えない。 先程まで走っていたことによって暖まった体はすぐに冬の冷たい空気によって冷やされ,先程の出来事が夢であったかのようにも思えた。
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