寄生虫IN図書館

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俺は一人で図書館 (家から徒歩20分)に訪れていた、 最初は病院にでも行こうかと 思っていた。 でもよく考えろ、こんな奇怪な 症状の患者がいたらニュースにならず ともネット上くらいでは噂の 一つや二つ挙がってもいい、 だが今までにそんな噂を拝見した 事など一度たりともないのだ (特に一日の6分の4をネットに 充てている俺なら絶対すぐに 分かるはずだ。)。 つまり、そんな症状の者が 今までにいた事がなかったと いう事だ。 それなのに病院なんかに行って みろ、きっと実験体擬きになる だろう、それはマジ勘弁だ。 「取り敢えず虫に関する蔵書を 手当たり次第に借りよう。」 、思いの外に探すのに手間が 掛かり、気付けば窓の外は 久々に見るオレンジと紫が綺麗に 混じった色だった。
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