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《3月14日》
今週は学校で高校入試があるため、ずっと休みだった。
一週間ずっと休みなのは暇なので、僕は友達と遊びに出かけた。
「あれから変わったことないか?」
知樹が心配そうに聞いた。
「それが全然ないんだ。向こうも、もう諦めてたりして♪」
「だと良いけどな…」
その後、僕たちは遊び尽くした。
「じゃあまた来週。」
「ばいばーい!」
もう7時になったので、僕はみんなと別れた。
僕はどうしても気になって、調べたいことがあった。
なので、早く家に帰りたかった。
家に着くと誰かが家から出てきた。
「お邪魔しましたー。」
幼なじみの真希だった。
「あっ、サワちゃん。久しぶり♪」
真希とは高校が違うので最近会っていない。
「何か用事だったの?」
「お母さんがね、そうめん作りすぎたから、サワちゃんちに分けに来たの♪」
「この時期にそうめんって…真希のおばさんって相変わらず面白いよな。」
僕は笑いながら言った。
真希の母親はとにかく変わっている。
料理には必ず豆板醤を入れたり…
真夏の暑い日にこたつに入って寝ていたり…
アリをペットにしていたり…と。
「私も結構苦労してるんだよね。」
真希は苦笑いを浮かべながら言った。
すると、真希の携帯の着信音が鳴った。
それは、どこかで聞いたことのあるメロディーだった…
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