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門を通り抜け、豪邸の中に入った。
すると少女が出てきた。
かわいい…
一目見てそう思った。
「あっ!藍菜♪」
真希が手を振った。
どうやら彼女が真希の友達で、あの歌を歌っている人らしい。
「皆さんいらっしゃいませ。どうぞこちらへ。」
彼女はそう言うと、僕たちを大きなリビングに案内した。
「疲れたでしょう。どうぞくつろいでいてください。」
そう言うと彼女は部屋を出た。
「なあ、あの子ってなんでこんなに金持ちなの?」
「藍菜の親が社長やってるらしいよ。」
そういえば、父親がCDショップの店長だったな。
「幸平。サイトのこと、どうすんだ?」
知樹はそっと耳打ちした。
「聞ける状況だったら聞くよ。」
知樹はわかった、と言うと座って、置いてあったジュース飲んでいた。
そして、彼女が帰ってきて、僕の前に座った。
「初めまして。城崎藍菜です。」
僕は礼儀正しいなあ、と見ていた。
ん!?きざき…?きざき…城崎!?
「城崎ってあの!うぐぅ…」
途中まで言うと、突然知樹に手で口を押さえられた。
「今日は招待してくれてありがとう。真希ちゃんの友達の羽竜知樹です。」
知樹は僕を押さえながら言った。
すると、知樹は僕に小さな声でこう言った。
「今聞いたら、せっかくのチャンスが台無しだろ。」
「ごめん…」
そして僕も自己紹介をして、いろんな話をした。
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