mission2:一通のメール

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  そのサイトはいわゆる出会い系というものだった。   「とにかくすぐに退会したほうがいい。」   「わかった!…って、あれ?おかしいな…」   登録したはずのパスワードをいれても、会員用のページに入れないのだ。   「これじゃ退会できないじゃん!」   「自業自得だな。」   知樹はからかいながら言った。   「冗談抜きで助けてくれよ、ともきぃ~」   「わかったよ。その代わりにジュース1ヶ月分な♪」   「え~」   「嫌ならいいけど。幸平が借金抱えて自殺しようとしても、俺には全く関係ないからな。」   「うっ…わかった!お願いします、知樹様!」   僕は大きく頭を下げた。   顔を上げると知樹は目を瞑って腕を組んでいた。   知樹がそうなるときは、いつも真剣になるときだ。   僕は知樹が口を開くのを待っていた。  
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