mission2:一通のメール

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  「…一番いい方法思い付いたぞ。」   知樹は落ち着いた声でそう言った。   「どんな方法?」   「未成年なのに間違えて登録してました。ごめんなさい。って謝る。」   知樹の言ったことは僕でも簡単に思いつくような答えだった。   「真面目に考えてくれよ…」   「バーカ。よく考えてみろ。18禁のサイトを未成年に使わせてバレたら、そのサイト自体が問題になるだろ。そんで閉鎖せざるを得ない状況になったらどうなる?」   「…利用者から金が取れなくなる。」   「そう。そうなると運営者としては困るわけ。」   「なるほど!だから僕を強制で辞めさせたほうが都合がいいんだ!」   「ああ。でも、ただ…」   知樹は不安そうな顔で僕を見た。   「ただ?」   「幸平の誕生日って確か4月9日だよな?」   「うん。でも、なんで?」   「ちょうど1ヶ月後にお前は18歳になる。そうなると、もう取り返しがつかなくなるぞ。」   僕はがっくりと肩を落とした。   「1ヶ月でなんとかなるかな?」   「心配すんな。俺がなんとかしてやるよ。」   知樹はこういうとき頼りになる。   その日はしばらく様子を見ようということで帰った。  
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