プロローグ

16/17
前へ
/124ページ
次へ
「…もしや武器だと思ってる?」 クラフトは小さく訪ねた。 「…違うのか?」 本当に真面目な顔でそう返すレオンに… 「…本当に何言っても無駄な気がしてきた。」 と、クラフトは頭を抱える。 「なあ、ちょっと良いか?」 その言葉に言葉を上乗せするのはゼファイス。 「なんだ?」 「クラフト、聖なんだけどさ…」 ゼファイスはクラフトを手で招き、データベースをクラフトに向ける。 「聖がどうか…」 不思議そうにクラフトがデータベースを覗き込むと… 「え…、これって…」 そのデータベースを見てクラフトは声を上げた。 「…重い槍は?」 聖の事より威力が高い武器にしか興味のないレオンは、風の吹く草原で一人寂しくそう訪ねたが、誰もそれに答えることはなかった。
/124ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加