涙✨

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「おやぁ、ユウは外へ行かなかったのかい。」 「どうしたの元気がないね~。あれまぁ、ほっぺの傷はどうしたんだい。」 ばぁちゃんが、私に聞いてきた。 『自分でひっかい・・・』 言いかけて私は、ばぁちゃんの顔を見て気が緩み、うるうるしてきた。 そして涙が一粒、ほほを流れた。 「ばぁちゃんに話してご覧・・・。痛かったなぁ~。」 『うん・・・。』 涙がぽとり。 『同じクラスの由美が意地悪するの。』 『つねったり、ひっかいたり。先生に見えないようにって、スカートで隠れた太ももをつねったりするの。』 『でも、よけい意地悪されるから、嫌だって、やめてって、言えなかったの・・・。』 今度は大粒の涙が、ぽたぽた落ちた。 ぱぱに見られなくて、よかった・・・。 「痛かったなぁ~。」 私の頭をなでながら、ばぁちゃんは昔の話を語り始めた・・・。
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