無しかない破壊の彗星

プロローグ

…

日が沈み辺りが薄暗くなったところで街の街灯に灯がつきはじめた。

先ほど少年が居た歩道には、ボロボロな少年が倒れていた。

道行く人は俺を一瞬見るが、誰も手を差し伸べてくれない

街灯が少年を心配するかのように少年を照らし始める。

？？「どうして僕はこんなに弱いんだろう？」

少年は地面に平伏しながら悲哀する。

？？「いっそ、生まれてこなければ良かったのに…」

地面に流れる一つ一つの涙は街を濡らしていく。

少年は生きている意味が分からなかった

少年は数分間平伏していた。

何かを決意したかのように握りこぶしをより一層強く握りしめてその場に立ちあがった。

？？「俺は絶対あんな奴らに負けないくらいに強くなってやる」

っと怒りを込めた表情と声で、少年はその場の空気を静まらせた。