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蓮は政人と葵に永翔に聞こえないように話しかけると、永翔と優奈と距離を少し取り二人は少し下を向きながら話し始めた。
蓮「永翔に昔何があったんだ?」
政人「永翔は無属性しか使えないってだけで、いじめられていたんだよ」
葵「特に子供達って、自分と異質なものを異常にまで仲間はずれにするでしょ。」
政人「俺たちが友達になるまで、永翔はいつも一人ぼっちだったんだよ。」
葵「それだけならまだしも、子供だけでなく、周囲の大人からもけなされていたんだよ」
蓮「そんなことって…。」
葵「蓮も知っての通り、普通の人はみんな鍛錬すれは7属性までは誰でも使えるようになるけど、永翔はどんなに頑張っても無属性しか使えないんだよ。」
蓮「じゃぁ、やっぱりこの学園に来たからって他の属性が使える事は0に等しいってことなのか?」
政人「そういうことになるな。出来るなら永翔の頑張りを見ていた俺達が知らないはずがないしな。」
蓮「…。」
蓮は永翔のおかれた状況の辛さを理解し黙ってしまった。
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