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「会津へ向かうなら…宇都宮を通って行きたいな…」
漠然と自分の進む道を決めて行く沖田。
あれから真っ黒い渦は一度も見ていない。
宇都宮を通ればもしかしたら…という淡い期待が沖田の心の何処かにあったのかもしれなかった。
が…
宇都宮を通過しても、特にあの渦に遭うことは無かった。
斎藤に会うまで戻るつもりは無かったが…やはり何処かガッカリしている自分に気付く。
「恵美さんと…碧さん…元気かなぁ…」
沖田は、【遠い場所】に居る二人の事を考えていた…
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