春よ…来い

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沖田が居なくなってから、毎日寝る前に一本だけ煙草を吸う。 (精神安定…) 自分にはこう言い聞かせながら。 初めはクラクラきていたのに、今ではすっかり慣れてしまった自分を可愛くないと感じながらも辞められない。 (そーじ…大丈夫かなぁ…) ゆっくりと煙を吐き出せば、換気扇に向かって青白い煙が上っていった… ――――――――――― 二泊三日。 これが私達に与えられた時間。 新幹線を使えば、移動に一日費やしても二日間は京都に居られる計算になる。 碧の負担もそう大きな物ではないだろう。
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