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真保視点
昼休みに鳴海をほったらかしにしてしまったが、大丈夫だろうか……
今は、部活動が終わり教室にもどろうとしているところ。
私は中学からずっと放送部をやっている。
?「鈴代さ~ん!」
教室の前で誰かが呼んでいる。
真保「早川さん…」
隣のクラスの早川知香さん、2ヶ月前この学校の生徒会副会長になった人だ。
ちなみに私とは1年生の時に同じクラスだった。
知香「久しぶりだね!」
黒髪のショートカットで、身長は174cmという長身である。
真保「ああ、久しぶりだな。彼氏とは仲良くやっているか?」
知香「うん! ラブラブだよ♪」
真保「そ、そうか…ラブラブか…」
早川さんには彼氏がいる。しかも生徒会長!
この学校の生徒会は会長と副会長のカップルなのである。
それも、鳴海がキューピッド役だったというから驚きだ。
真保「ところで何の用…」
知香「あっ! そうだった! 斎藤くんが用があるんだって!」
真保「斎藤くん…? サッカー部の?」
知香「うん!」
斎藤くんといえば、サッカー部の次期キャプテンとして校内の人気も高い、イケメンだ。
知香「教室で待ってるらしいから行ってあげて!」
真保「ああ…」
何の用だろう?
知香「じゃ! 私まだ生徒会の仕事があるから!」
そう言って、早川さんは全力疾走で去って行った。
真保「あいかわらず、元気な人だな……っていうか、副会長が廊下走っちゃダメだろ……」
鳴海曰く、と○ドラのみのりんに似ているらしい。
そんなことを思いながら、私は教室のドアを開けた。
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