コッペパンを要求する!!

14/14
前へ
/232ページ
次へ
こんな、素直じゃない捻くれて、暴力ばかりの女なんて… 可愛いわけがない…… 真保「そ、そうか……それは大変だな…」 私は逃げてしまった…… 聞くのが怖い…もし聞いて、 何とも思ってないなんて言われたらどうする……。 きっと私は立ち直れないほど傷つくだろう。 けど…このまま、うやむやにしたら… 誤解されたまま……… そんなのは嫌だ!! 真保「な、鳴海! お前はさっきのを見て何とも思わなかったのか!?」 我ながらストレートな質問だな 鳴海「……いや…それは…」 真保「答えてくれ!」 思わず、声を荒げてしまった。 鳴海「い、いや~よかったな! お前みたいな奴でも、モテるんだな~! しかも斎藤だろ! よかったじゃないか! 性格が悪いお前もとうとう彼氏持ちか…… いや~、めでたいめでた…」 パシンッ 私は気づいたら、鳴海を頬を叩いていた。 しかもさっきから、涙が止まらない…… 泣いているのか…私は…… 鳴海「なっ、なんで泣くんだよ……しかも、俺をぶちやがって………喜びこそすれ、泣く理由なんて何にも…」 パシンッ 2度も叩いてしまった…… 何もわかってない……この男… 鳴海「お、お前な~、そんなに俺に伝説の名言を言わせたいのか!?」 真保「うるさい! お前は何もわかってない! 何が『俺は鈍感主人公じゃない!』だ!」 鳴海は何か気がついたように… 鳴海「ま、まさか…お前…俺のことが…」 真保「残念だったな! たった今、嫌いになった! 好感度も下がって、お前のよくいうフラグも折れてしまった!……お前なんか…大嫌いだ!」 私はそう吐き捨てて、持っていた鳴海のカバンを乱暴に投げつけて走り去った。 最悪だ…… 売り言葉に買い言葉…… 思ってもないことを口にして、その上逃げてしまった… 真保「完璧に嫌われただろうな…」 私の涙は枯れることはなく、その日はずっと自室で泣いていた。
/232ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1416人が本棚に入れています
本棚に追加