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こんな、素直じゃない捻くれて、暴力ばかりの女なんて…
可愛いわけがない……
真保「そ、そうか……それは大変だな…」
私は逃げてしまった……
聞くのが怖い…もし聞いて、
何とも思ってないなんて言われたらどうする……。
きっと私は立ち直れないほど傷つくだろう。
けど…このまま、うやむやにしたら…
誤解されたまま………
そんなのは嫌だ!!
真保「な、鳴海! お前はさっきのを見て何とも思わなかったのか!?」
我ながらストレートな質問だな
鳴海「……いや…それは…」
真保「答えてくれ!」
思わず、声を荒げてしまった。
鳴海「い、いや~よかったな! お前みたいな奴でも、モテるんだな~!
しかも斎藤だろ!
よかったじゃないか! 性格が悪いお前もとうとう彼氏持ちか……
いや~、めでたいめでた…」
パシンッ
私は気づいたら、鳴海を頬を叩いていた。
しかもさっきから、涙が止まらない……
泣いているのか…私は……
鳴海「なっ、なんで泣くんだよ……しかも、俺をぶちやがって………喜びこそすれ、泣く理由なんて何にも…」
パシンッ
2度も叩いてしまった……
何もわかってない……この男…
鳴海「お、お前な~、そんなに俺に伝説の名言を言わせたいのか!?」
真保「うるさい! お前は何もわかってない! 何が『俺は鈍感主人公じゃない!』だ!」
鳴海は何か気がついたように…
鳴海「ま、まさか…お前…俺のことが…」
真保「残念だったな! たった今、嫌いになった! 好感度も下がって、お前のよくいうフラグも折れてしまった!……お前なんか…大嫌いだ!」
私はそう吐き捨てて、持っていた鳴海のカバンを乱暴に投げつけて走り去った。
最悪だ……
売り言葉に買い言葉……
思ってもないことを口にして、その上逃げてしまった…
真保「完璧に嫌われただろうな…」
私の涙は枯れることはなく、その日はずっと自室で泣いていた。
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