さあ、振り切るぜ!!

2/13
1416人が本棚に入れています
本棚に追加
/232ページ
鳴海視点 ハア~~~……… バッドエンドか…… 現在は深夜2時… どうしても寝付けない。 あのあと、部長たちと合流し駅前まで行ったのは覚えてるが、正直なにしたか記憶が曖昧だ。 真保のことで頭が一杯で何も考えてられなかった。 財布の中身がからっぽになったのだけは覚えている。 鳴海「真保……泣かしちまったな…」 普段、強気なやつほど涙もろいというが、あれはびっくりだな。 もし、母さんに女の子を、それも真保を泣かしたなんて知れたら切腹ものだな…… 結局今日はエロゲーはおろか、普通のゲームにも集中できなかった。 鳴海「人のこと素直じゃないって言えた立場じゃねーな」 もう少し言いようがあったはずだ。 いつも恋愛ゲームでやりなれてるシーンでも、現実はまるで違う…… 鳴海「人の気持ちを考えなかった結果がこれだもんな」 俺がベッドでうだうだとしていると ガチャン ん? 玄関のドアの閉まる音がした。 鳴海「姉さんか?」 今日は飲み会だって言ってたな…。 バタンッ! 鳴海「倒れたかな?」 いつものことだ。 酔い潰れた姉さんはいつも玄関で撃沈する。 ほっといたら、そのまま寝てしまうので、誰かが介抱してやらなきゃいけない。 鳴海「それが俺の役なんだよな…」 俺は階段をパタパタと降り、玄関に向かう。 鳴海「やっぱりか…」 姉さん「グ~~~……」 見事な酔っ払い、我が姉ながら情けない……。
/232ページ

最初のコメントを投稿しよう!