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鳴海視点
ハア~~~………
バッドエンドか……
現在は深夜2時…
どうしても寝付けない。
あのあと、部長たちと合流し駅前まで行ったのは覚えてるが、正直なにしたか記憶が曖昧だ。
真保のことで頭が一杯で何も考えてられなかった。
財布の中身がからっぽになったのだけは覚えている。
鳴海「真保……泣かしちまったな…」
普段、強気なやつほど涙もろいというが、あれはびっくりだな。
もし、母さんに女の子を、それも真保を泣かしたなんて知れたら切腹ものだな……
結局今日はエロゲーはおろか、普通のゲームにも集中できなかった。
鳴海「人のこと素直じゃないって言えた立場じゃねーな」
もう少し言いようがあったはずだ。
いつも恋愛ゲームでやりなれてるシーンでも、現実はまるで違う……
鳴海「人の気持ちを考えなかった結果がこれだもんな」
俺がベッドでうだうだとしていると
ガチャン
ん? 玄関のドアの閉まる音がした。
鳴海「姉さんか?」
今日は飲み会だって言ってたな…。
バタンッ!
鳴海「倒れたかな?」
いつものことだ。
酔い潰れた姉さんはいつも玄関で撃沈する。
ほっといたら、そのまま寝てしまうので、誰かが介抱してやらなきゃいけない。
鳴海「それが俺の役なんだよな…」
俺は階段をパタパタと降り、玄関に向かう。
鳴海「やっぱりか…」
姉さん「グ~~~……」
見事な酔っ払い、我が姉ながら情けない……。
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