5人が本棚に入れています
本棚に追加
/45ページ
たつや「あきら馬鹿!?何で教えたん!?」
ゆか「勝ちを譲るなら私たちに私に譲りなさいよ!」
くみ「ただしくんチョキを出したら勝てるよ。何をそんなに悩んでいるの??」
あきら「勝ちを譲るとは言ってないんだけどなあ。」
周りがうるさいが今は気にしていられない。
あきらは今なんと言った??
パーを出すだと??
普通に勝負をするならチョキでくるはず…
俺を動揺させるために言ったのか?
あきらがそれを言うことによって何のメリットがある?
くそっ、わからない!!
あきらの表情から作戦を読み取ろう!
あきら「ただしはチョキを出せば勝てるよ。」ニコッ
馬鹿にされているようにしか思えねえ。
チョキを出したら勝てるだと?!
ふざけやがって!
あいつは本当にパーを出すのか?
いや、そんなはずはないはず。
あきらにはそんな簡単にジャンケンを勝てない。
あいつはパーを出さない。
ならばなぜそれを言った。
…
こちらの動揺を誘うためか。
そして動揺している俺の隙をついて勝とうということか!
動揺すれば動揺するだけあきらの思うツボだ。
昨日のオヤジに勝ったときのあの気持ちを思いだせ。
スー、ハー。
…!!
そうだ、俺はグーをだせば良いんだ。
あきら「ただし、そろそろジャンケンしようか。」
俺「そうだな、あきら。」
最初にグーを出すと決めていたのに、あきらのパーを出す発言から俺は自分を見失っていた…
深く考えてはいけなかったんだ。
あのときの自信を思い出せ。
あきらのパー発言は俺の考えを鈍らせるため。
あきらがパーを出さなければ必然的にグー
何も考えることはなかったんだ…
初めから自分の道を進んだ先にプリンは見えていたんだ。
みんな「ジャンケン…
(この勝負…勝った!!)
ぽい!」
俺✊
あきら✋
ばかなぁぁアァァァーーー!!!!
先生「またあきらくんね。
はい、どうぞ。」
あきら「先生、プリンありがとうございます。」
たつや「ただし馬鹿だなあ。チョキ出したら勝ってたのに。」
ゆか「ただしは馬鹿だ!」
くみ「なんでグーなの??」
あかり「ただし…」
あきら「僕の優しさいらなかったかな?」
俺「…。」
ただしは目の前が真っ暗になった。
最初のコメントを投稿しよう!