ジャンケン

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たつや「あきら馬鹿!?何で教えたん!?」 ゆか「勝ちを譲るなら私たちに私に譲りなさいよ!」 くみ「ただしくんチョキを出したら勝てるよ。何をそんなに悩んでいるの??」 あきら「勝ちを譲るとは言ってないんだけどなあ。」 周りがうるさいが今は気にしていられない。 あきらは今なんと言った?? パーを出すだと?? 普通に勝負をするならチョキでくるはず… 俺を動揺させるために言ったのか? あきらがそれを言うことによって何のメリットがある? くそっ、わからない!! あきらの表情から作戦を読み取ろう! あきら「ただしはチョキを出せば勝てるよ。」ニコッ 馬鹿にされているようにしか思えねえ。 チョキを出したら勝てるだと?! ふざけやがって! あいつは本当にパーを出すのか? いや、そんなはずはないはず。 あきらにはそんな簡単にジャンケンを勝てない。 あいつはパーを出さない。 ならばなぜそれを言った。 … こちらの動揺を誘うためか。 そして動揺している俺の隙をついて勝とうということか! 動揺すれば動揺するだけあきらの思うツボだ。 昨日のオヤジに勝ったときのあの気持ちを思いだせ。 スー、ハー。 …!! そうだ、俺はグーをだせば良いんだ。 あきら「ただし、そろそろジャンケンしようか。」 俺「そうだな、あきら。」 最初にグーを出すと決めていたのに、あきらのパーを出す発言から俺は自分を見失っていた… 深く考えてはいけなかったんだ。 あのときの自信を思い出せ。 あきらのパー発言は俺の考えを鈍らせるため。 あきらがパーを出さなければ必然的にグー 何も考えることはなかったんだ… 初めから自分の道を進んだ先にプリンは見えていたんだ。 みんな「ジャンケン… (この勝負…勝った!!) ぽい!」 俺✊ あきら✋ ばかなぁぁアァァァーーー!!!! 先生「またあきらくんね。 はい、どうぞ。」 あきら「先生、プリンありがとうございます。」 たつや「ただし馬鹿だなあ。チョキ出したら勝ってたのに。」 ゆか「ただしは馬鹿だ!」 くみ「なんでグーなの??」 あかり「ただし…」 あきら「僕の優しさいらなかったかな?」 俺「…。」 ただしは目の前が真っ暗になった。
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