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とうとうこの日が来てしまった…
ままに連れられて歯医者さんに虫歯の治療をお願いしに行く。
ぼくはあの歯医者さんが大っ嫌いだ。
ぼくのクラスではココの歯医者には悪魔と呼ばれている歯医者さんがいるという噂が流れている。
あのゴツゴツした怖い顔でたくましい体つきに地獄にいそうな鬼のような声をしている。
なんといっても、あの虫歯を治すあのドリル兵器は反則だろう…
まさに鬼に金棒だ。
ただ唯一の救いがある。
痛いときに手を上げたら一旦止めてくれるのだ。
あぁ~あの悪魔怖いよう~
………
歯医者に着いてしまった…
ガラガラ
まま「この子の虫歯治療をお願いします。」
係の人「わかりました。少々お待ちくださいませ。」
………
係の人「お待たせしました。ぼく、ついてきてね。」
トテトテ
係の人「歯医者さん呼ぶから、ここで待っててね。」
ここがあの悪魔との決闘の地か…
スタスタ
足音が聞こえる!
ついにヤツがきやがったか!
ぼくはお前の姿を見てもびびらないぞ!
歯医者さん「こんにちはぼく。いつもの先生は今日は休みなので私が虫歯を治しますね。うがいをしてくれるかな。」
ん??
…
ヒャッフゥゥーーー!!!
なんと今日はあの悪魔が休みのようだ。
悪魔に変わってきた人はまるで天使のような人ではないか!!
よしっこの人のことを天使と呼ぼう。
ガラガラッ
ペッ
天使「よくできましたね。では今から虫歯を治しますね。ココに座って口を開けてね。」
ぼく「わかりました。お願いします。」
ぼくは天使の言うとおりにする。
優しいお姉さんの香りがする。嬉しいな。
ピカッ
天使「今から虫歯を治しますね。痛かったら手をあげてくださいね。」ニコッ
ぼく「わかりました。」
なんて優しい人なんだ!
女神のような笑顔だ!
それに一言一言が暖かい!
ギュイイイイイイイン
で、でた!
あの悪魔の兵器!
流石のこの天使さんでもこれを使わずに虫歯の治療は無理なのか…
でも、まぁ天使さんだからきっと優しく治療してくれるのだろう。
ギュイイイイイイイン
いくら優しさがあってもやはりあの兵器は怖いな。
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