5人が本棚に入れています
本棚に追加
/45ページ
オレ「もしもし」
おばあちゃん「もしもし、どちら様ですか?」
オレ「オレだよオレ。おばあちゃんはオレのこと忘れてしまったの?」
おばあちゃん「も、もしかしてユウスケかい!?」
オレ「そうだよ。ユウスケだよ。思い出してくれた?」
おばあちゃん「思い出したよ。ごめんねえ。心配してたんだよ。ユウスケ元気かい?」
オレ「元気だよ。それより大変なことになったんだ。」
おばあちゃん「大変なことになったのかい!?大丈夫かい!?ユウスケ!ユウスケ!おばあちゃんは心配だよ!」
オレ「大丈夫ではないんだ。交通事故を起こしてしまったんだ。慰謝料が800万必要で、足りないんだ。」
おばあちゃん「は、800万!?大変だ!ユウスケは怪我はしてないかい!?」
オレ「怪我は奇跡的にしてないよ。だけど800万が今すぐに必要なんだ!800万がないとオレ…人生が終わってしまうよ。お願いだよおばあちゃん。」
おばあちゃん「人生が終わってしまうのかい!?おばあちゃんもそれは嫌だけど、そんな大金…。」
オレ「頼むよおばあちゃん。頼める人はもうおばあちゃんしかいないんだ!」
おばあちゃん「困ったねえ。ユウスケがまた交通事故だなんて…。昨日は病気の治療で700万。その前の日は転落事故で700万。その前の日は交通事故で800万。その前の日は交通事故で1000万。合わせて4000万なんて大金持っていないよ…。困ったねえ。」
ツー。ツー。ツー。
おばあちゃん「あら、また切れてしまっていたよ。ユウスケは大丈夫かねえ。おばあちゃんはユウスケのことが心配だよ…。ユウスケ…。」
最初のコメントを投稿しよう!