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「私の美しさは罪なのかしら…」
今日、なんと3通ものラブレターが来たのです。
郵便受けを開けたらありました。
下駄箱を開けたらありました。
教科書の間にも挟んでありましまた。
内容はどれも同じ
「あなたのことが好きです!」
ウフフフ
まさか1日に3回も告白されるとは思いませんでした。
私は幸せものです。
でも…
ごめんなさい!
私には既に彼氏がいるの。
気持ちには答えられないわ。
あ!そうだわ!
私に3通ラブレターが来たことを彼氏に言ってやろう。
動揺する姿が目に浮かぶわ。
私を大切に扱わないと逃げちゃうぞ。てことをアピールして私のことを大事にしてもらおう!
………
私「ねぇねぇ、今日、私にビックリする出来事があったの!」
彼氏「なになに?どんなこと?」
私「なんとね~
私…
今日、3通もラブレターが来たの!
『あなたのことが好きです!』と書いてあったの!
もちろん私は全て断るつもりだよ。
でも、私はそれだけの価値がある女よ。
私に逃げられないように気をつけなさいね。」
彼氏「…」(俯いている)
さすがに上から目線で言いすぎたかしら…
それとも自信が持てないのかな?
私はあなたのことが好きだからそんなに気にしなくて良いのに…
あ~どうしましょ。この状況。
彼氏「……………ッ」
??今何か言った?
彼氏「…………プッ」
私「えっ、今笑った?」
彼氏「ブハッあはははは」
私「えっ??」
彼氏「あはははははは」
私「ど、どうしたの?」
彼氏「あはは…実はそのラブレター全部俺が書いたんだよね。」
私「えっ?」
彼氏「お前、放課後に自分の教室で『私の美しさは罪なのかしら…』て言ってたな。美しさが罪って…プッ」
私「聞いてたの!?」
彼氏「それにさっき『私はそれだけの価値がある女よ。
私に逃げられないように気をつけなさいね。』とも言ってたな。自分でそれを言うか。あの時のあの女王様気取りの表情にまじうけたぜ。あははは。」
私「もう!バカ!!」
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