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今日!このときを待っていた!
欠席があり、給食のプリンが1つ余ったんだ。
これから行われるジャンケンに勝てば、俺はとろけるような最高のあのプリンを手にいれることができる!
俺はこの日のためにジャンケントレーニングを行ってきた。
1日100回ずつグー、チョキ、パーを出す練習をしたんだ。
グーは他よりも多く、プラス50回練習している。
なぜかって?
切り札だからだ!!
力強いグーは勝ち運を引き込みやすいようだったから。
試合形式でオヤジに毎日ジャンケンを申し込んだりもしていた。
オヤジは手強くなかなか勝利を掴めなかった。
切り札は普段使わないようにしていた。
切り札だからな!
昨日、初めてオヤジに切り札を出したんだ。
もちろん勝ったさ。
負けるはずがない。
あのときのオヤジの驚いた顔が今でも目に浮かぶよ。
オヤジ「ただしにチョキで負けるなんて…」
さすが切り札である。
あの時の勝利の余韻は心地良かった…
…
今日、俺はこのジャンケン大会に勝てそうな気がする。
練習して自信がついたからかな?
今なら誰にも負ける気がしない。
先生「プリンが欲しい人は集まってください。」
フッ、プリンを勝ち取るのは俺に決まっている。
何人いようと関係ない!
アイツを除いてだが…
みんな「は~い」
児童A「プリン余ってる~」
児童B「このプリンは俺のものだからな!」
児童C「勝つのは俺だぜ」
…
雑魚どもが騒いでいやがる。どんなに頑張っても俺には勝てないのにな。
先生「あらあら、みんな集まったのね。プリンは1つしかないのよ。1度にこの人数だとなかなかきまらないから…小さいグループでジャンケンして、そして勝った人がまた集まってジャンケンしましょう。
みんな、好きな人通し4、5人でジャンケンしてください。」
児童d「おい、ただしやろうぜ!」
児童E「ただしとするの?えぇ~嫌だよ。」
児童F「ただしジャンケン強いじゃん!」
児童d「別に良いじゃん。どうせこの人数じゃ勝てないって!」
児童E「それもそうだね。ただしジャンケンしようよ。」
俺「わかった。やろう!」
今の話を聞いたとおり、俺はジャンケンが強いことでちょっとばかし有名である。
まぁこんなやつら朝飯前だ。
みんな「ジャンケン…
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