† 今もこれからも†

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冬馬は コンビニの方を 気にしながら 私に封筒を渡した。 「必ず…連絡してきてや! 乃愛…何か 買いに行ったんやろ… 戻ってきたら まずいよな… 目…見えてて良かった… ゆっくり話したいから 必ず 連絡して…」 「あっ… あの…奥さんは………元気にしてる?」 私は1番に気になってた事を 冬馬に 尋ねた。 「まぁ…変わりなく 元気にしてる… 気にかけてくれて ありがとな…」 私はホッとし コンビニを見た。 「ゴメンナサイ…乃愛…トイレやから もう戻ってくると思うから… 冬馬…来てくれて… ありがとう… 来年、また…乃愛を見に来れたら来て…ね」 「あっ、じゃ…車に戻るけど… 来年とかじゃなく とにかく、連絡 必ずして欲しい… 雪乃…また…な…」 そう言いながら 車へ戻った。 冬馬の後ろ姿を見ながら 涙が溢れそうになるのを 必死で堪えていた。 (冬馬、また…アナタに会えて 良かった…アナタと 少しだけど話せて…本当に良かった…神様… ありがとう……) 心の中で粒やいてると 乃愛が戻ってきた。 「ママ…まだ、ここに ずっと…居るの?」 私は、首を横に振り 冬馬の停まってる車の方を見て 軽く会釈した。 このまま、立ち去ると もう二度と会えないような そんな思いと もう離れなくては…という思いが交差していた。 乃愛が何度も 私の服を引っ張りだしたので 私は ゆっくり 冬馬の車の方を 振り返りながら その場を離れた。 すると 冬馬が車のクラクションを一度 鳴らした。 もう一度 車の方を 振り返り会釈した。 乃愛の手を繋ぎ 私達は 駅に向かった。 乃愛と約束した 食事と買い物を 済ませ 疲れたのか バスの中で 乃愛が眠ったので 私は 冬馬から手渡された封筒を開けた。
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