† 今もこれからも†

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封筒の中に 手紙が1枚と 1万円が 入っていた。 {雪乃、手紙なんて 書いた事 ないから どう書けば良いか わからない。 とにかく 連絡 して来て欲しい。 俺は 今も 雪乃への 気持ちは 変わってない。 ずっと想ってる。 こんな手紙…書いたけど 目 見えてるんか…読めてるんか… 本間…心配してる。 乃愛の誕生プレゼント… 何を買ったら 良いか わからなくて… 少ないけど…これで 乃愛に何か 買ってあげて… 携帯番号とアドレス 忘れてたら 困るから 書いとくから 絶対 連絡してな。 雪乃…愛してるよ。 090******** *********@*****.**.**} 冬馬の手紙を読み 涙が頬を伝った。 冬馬からの想いが 何度も何度も 私の 心を惑わした。 (冬馬…私も… ずっと 変わらない 冬馬…愛してる 今も…これからも アナタを愛する気持ちは 変わらない…) また…元に戻りたいという気持ちが どんどん 強くなる一方 奥さんの病気 自分の目の事 そして 今の平穏な生活を 乱す事に やはり、戻ってはいけないという気持ちもあった。 そんな 戸惑う気持ちの中 自宅へ戻ると 浩二や子供達が サプライズで 乃愛の誕生日のパーティを用意していた。 私の戸惑う気持ちを消し去るかのように 家族の絆を 改めて 実感させられながら 乃愛の誕生日を家族で祝った。 翌日 子供達が 学校へ行き 浩二も仕事へ行き 私は 家事を済ませた後 バッグから 昨日 冬馬から貰った手紙を何度も 読みかえしていた。 何度も 電話の前に立つ私だった。 (冬馬…声を聞きたい… 冬馬と話しがしたい…)
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