† 今もこれからも†

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「そぅ…そうなの… あっ…ごめんなさい ちょっと… 体調が あまり良くなくて… ゆっくりなさってね 私…少し 2階で 休ませてもらうわね」 「大丈夫ですか? 莉子、脈と血圧 測ってあげて…」 「あっ、ウン…ママ… 大丈夫?ちょっと待って…」 「大丈夫よ…少し 休めば…本当 大丈夫だから……… せっかく 来て下さったのに… ごめんなさいね…」 私は頭を下げ 部屋を出て 2階へ上がった。 寝室のベッドへ座り しばらく 茫然としていた。 (どうしよう? こんな事ってあるの? 莉子の彼氏か冬馬の 息子さん… 何で……… 冬馬に知らせた方が……… でも…そんな事したら…) パニックのような感じでいると 莉子が部屋に入って来た。 「ママ…大丈夫?」 「あっ、大丈夫だから…」 「拓馬 今日は帰るって言って帰った…お母さんの様子 見てあげてって言われて…」 「ごめんね…せっかく来てくれたのに… 悪い事したわね…」 「急に体調 悪いって言うから 拓馬も 気にしてた… 俺、嫌われたかな?って…そんな事じゃないよね?」 「莉子…拓馬くんとは…結婚も考えてるの…?」 「ママ…何?急に… そりゃあ………いずれは…結婚も…って 考えてるけど… えっ?拓馬が気にしてた事…もしかして 拓馬を嫌ってるの?」 「そうじゃないけど… 莉子、あなたは…まだ若いんだし… その…拓馬くんじゃなくても… 色んな人と お付き合いして…………」 「ママ、本当…信じられない! 何で?何で そんな言い方になるの? 初めて 紹介するぐらい 拓馬の事 真剣に付き合ってるのに… 拓馬の何が気にいらないの? ママは そんな事 言う人じゃないのに… 何で?」 「拓馬くんが…その…気にいらないとかじゃなくて… ほら…ママみたいに… パパと学生から ずっと一緒だったから 他の人とお付き合いないと… その世間が狭くなるって言うか…」
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