† 今もこれからも†

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自分でも 何を言ってるか わからないぐらい動揺していた。 「ママは…パパと結婚した事…後悔してる訳? パパと結婚したから 私達がいる訳でしょ… そんな言い方されたら 私達の存在まで 間違いみたいな感じに聞こえるよ…」 「そうじゃないの… 莉子、ごめんね… ママの言い方が悪かった…ちょっと… どうかしてるわね…」 「私…パパの事…知ってるよ… 綾や颯の事も… ママ…辛かったと思う… でも ママはそれでもパパと一緒に居るし 綾や颯を引き取るぐらい… パパを愛してるんじゃないの? ママ…私が子供の時 言ったやん…大人になれば分かるって… 私…もう大人だし… 大人の事情とかも 働きだして よく分かるようになってきた… だから…パパの事や 綾や颯の事も 何も言わなかった… 自分の人生…自分で決めるから… もし、拓馬の事 反対されても 私は自分で決めるから…」 「莉子…………」 全てを知ってた事にも衝撃だった。 子供の頃から 莉子の考えは 正論で 今も 全く莉子の言う通りなのだが また 自分の生き方の為に 子供を犠牲にしようとしてる事に 私自身困惑していた。 冬馬との事を話せない事で 莉子に誤解を招いてしまい 私は やはり冬馬に 相談する方向へ気が向いていた。 莉子は静かに 部屋を 出て行き 私は 人を愛する気持ちは止められないし 止めさせたくもないと また気持ちが揺れ動いていた。 翌日 冬馬に連絡を考えたが 手紙を燃やしてしまってたので 以前 使ってた携帯を 探した。 (あった…消さなくて良かった… でも メール出来ないし いきなり電話… 仕方ないな…) 久しぶりの電話に 緊張しながら 私は冬馬へ電話をした。
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