white day

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きっと、あの大きな瞳をさらに大きく見開いてアタシを見ていたんだと思う。 気付くわけがないと思いながら、声が震えた。 営業ボイスのつもりだったけど 緊張からか、いつもより少しだけ低くなった。 彼女の隣に立っている。 それだけで、涙が出そうになる。 彼女を視界に入れないよう宛もないチョコレートを大量に買って、その場を後にする。 何がしたかったんだか。 自分でも不可解な行動に呆れた。 でも、彼女がアタシを視界に入れたのは事実で。 それだけで良かった。 「男性であった」 「昔のアタシ」 しか知らない。 なにもかわらない、真っ直ぐな瞳の里奈。 アタシの最初で最後の「カノジョ」
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