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与六達が家への帰り道、与七は満面の笑みでスキップをしていたが、与六は少し離れて浮かない顔をして歩いていた。
「どうしたんだ兄上?」
不思議がって与六のもとに戻って来た与七。
「わしは、喧嘩も戦も嫌いじゃ…。」
「前々から思っていたが…兄上の考える軍略は、自分達は一切手を出さん!何故なんだ?兄上は、勝って嬉しくないのか?」
与七は、与六の肩を揺さぶると与六は、しっかりと、与七の目を見て言い放つ。
「与七、わしは父上からいつも聞く、輝虎様の戦い方を聞いて、あんな戦い方をしてみたいと思っておる!自分達の利の為でなく、民のために戦うそんな戦い方をしてみたいのじゃ!」
「兄上は、立派だな!」
与六は、そう聞くと顔の頬を赤らめてにかりと笑った。
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