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与六達が家に着き、玄関にて。
「父上、母上ただいま戻りました。」
しーん。
与六への返事が無い。
「居ないのかな?」
与七が、疑問を投げかける。
「でも、草履が4つある。…4つ?お客さんかな?」
草履を脱ぎ、きちんと揃えてから部屋に向かった。
すると客間に兼豊、お藤、お客さんの女性2人が座っていた。
「おかえりなさい…。」
お藤が、明らかに動揺した様な顔をして言った。
「与七、あなたは部屋に戻りなさい。与六、ちょっと来なさい。」
『はい!』
二人は声を合わせて言った。
与七の姿が、見えなくなったころ与六は歩みだした。
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