33人が本棚に入れています
本棚に追加
「み、みんなっ!!」
「ねーちゃんっ!」
「シエルちゃん!」
「シエル!」
シエルが呼びかけると、力ない声で
何人かが反応した。
すでに意識のない人もいる。
だが、皆が生きていたことにシエルは
ほっとしていた。
「・・・・・・よかった・・・」
小さな声で呟くと、それを聞いた中年男性
は、大きく嘲笑い、一人でしゃべりはじめ
た。
「ふははははっはっはーっ!!よかった?
よかったのかい?くくく。君、ここが
どこだかわかってるのか?洞穴だよ洞穴!
村の奥にあるあの洞穴っ!
この岩にはな、紋章が封印されているの
だよ!それもただの紋章じゃない!
27の真の紋章だよっ。くくくくく
ったく、何年も何年も隠しおってっ
陛下がこれをしったときのあの怒りよう
は、困ったものだったよ
ダンシュくんも素直に紋章をわたせば
よかったものを・・・くく。
余計な手間とらせおって。
素直によこせやー、村だってお前らの
命だって無駄になんなかったのになーっ」
「・・・・・・ど、どーゆーことだよ・・・」
最初のコメントを投稿しよう!