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ミレナのファミリアーは黒猫でミューという名前なんだけどフィルとは犬猿の仲(実際は犬猫だが…)の様に仲が悪い。
「その他にファミリアーは魔力的な契約により、術者の命を守る役割も果たしている…」
{ボクの場合はレイナだけどね…}
ティーゲル先生の解説に一言付け足した感じでフィルは言うけどなんか気になる。
{フィル、お兄ちゃんのファミリアーが死んじゃったのってやっぱりお兄ちゃんを守る為だったのかな?}
ふと思い出した疑問を聞いてみる…
余り記憶にはないけど全身が闇色と言って言い程、殆ど真っ黒で眉毛みたいに部分的にだけど茶色い、とても大きな犬だった記憶がある。
たまにお金持ちの家で番犬に使われている犬という印象がある。
{ベラ…じゃなくてイザベラは君のお兄さんのを助ける為に亡くなったんだ…とてもいいファミリアーだったよ…お兄さんはそれを悔やんで魔法の勉強を止めてお父さんに剣術を稽古して貰う様になったんだ…}
フィルは昔を思い出したのか、どこか寂しそうな感じがする…
フィルが落ち込んでるのは珍しいけどちょっとだけそっとしておいてあげよう…
「…という事なのだが…ファミリアーとファーブニルは使い魔的な要素はあるがファーブニルは幻獣的な要素が強く、魔力的な存在だ…人には簡単には扱えない。また、使い魔ではないが人間の中には一種ばれている…」
{ねえ、幻獣ってリザードマンってトカゲの癖に2本足で歩くのは幻獣なのかな…?}
{…レイナ…あれはどう考えてもモンスターだろうが…}
ティーゲル先生がお得意のイリュージョンを使いながら説明しているのに場違いな夫婦漫才的なノリで精神感応…もとい一種のテレパシー…を使い、会話をする。
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