落ちこぼれ少女の日常

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{だってトカゲのくせに二本足で歩いて両手で道具持てるんでしょ?} {だからトカゲに似ているモンスターってだけだよ…} 授業中なのにも関わらす誰にも聞き取れない会話をなぜかやっている… {でもトカゲってバシリスクやコカトリスもトカゲみたいらしいけどどっちも石化させちゃうんでしょ?違いって何なの?石化するなら誰が確認したの?} {…もう…話したくない…} よく見たらフィルは床に突っ伏してため息を付いている… フィルも黙ってしまったので仕方なくティーゲル先生の授業を受ける。 どこまで話したのか、どれ位経過してるのかすらわからないし話の内容が理解出来ない… 「それでイリュージョンには物理的に投影して人間の視覚に作用する幻影魔術と精神にダイレクトに効果のある幻覚魔術に分かれるんだが広範囲、大人数になればなる程難しいぞ。」 ティーゲル先生はそういうと黒板に当てていたチョークをドンと黒板に叩きつけた。 お陰でチョークは勢いに負けて折れている… 「幻覚魔術は神経に直接効果を与えるから心理などを扱う関係で更に信頼関係などにより効果が上がりやすいのだが様々な状況によってもかかりやすさはマチマチだ…」
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