5人が本棚に入れています
本棚に追加
{落ち込んでるから励ましただけじゃないか…}
フォローになっていないフイルの言葉に私はジト目で睨み返す…
「…時間になったからこれから授業を開始する…」
ティーゲル先生の一言で授業が始まった…
しかし常に目つきが悪く見えるせいか無表情に近いせいかは知らないけど、かったるい感じの顔に見えてしまう…
「これから授業を始める。今日はファーブニルとファミリアーの違いをやるが、時間があったら基本的なイリュージョンの種類をやる…」
何だか端的な今日の学習内容の説明を簡単にしながら教本のページをサラサラと開く…
{フィル、フィルはファミリアーでしょ?}
{そうだけど…}
{ファミリアーとファーブニルってどう違うの?}
{それはこれから勉強するだろ?}
意識を集中させてフィルと会話している…
ファミリアーは術者というか自分との魔力的な契約をした人と会話が出来る…
フィルは能力的にも高いファミリアーで私も能力的には高いしフィルとも魔力的波長が全く同じらしく、私だけ会話出来るが、それ以外に私の魔力的な能力を借りれば他の人と会話が出来たり簡単な魔法も扱える。
「皆、ファミリアーは居ると思うが、ファミリアーはここいら近隣の風習で外の世界では一般的に使い魔と間違われて認識されている。」
{フィル、使い魔って魔女が持ってる黒猫とかコウモリとかカラスとかの生き物だよね?}
{鼻先で動物を自由に扱える時点でまるっきり変わらないじゃないか…}
{じゃあ、フィルだってミューだってファミリアーというか使い魔なんだよね?}
{そうだけど、あの性悪な黒猫と一緒にして欲しくないな…}
何となく疑問に思った、私の質問にフィルは憤慨している…
最初のコメントを投稿しよう!