琴羽の夢~前半~

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琴羽は良く同じ夢を見る。だが、その夢は必ず重要な所で目が覚める。 その内容はこうだ。 (「お前の親は、罪を犯した。だが、その罰をただ与えるだけでは面白くない。だから、お前に罰を与える。与える罰は…………。」) そんな事を授業中に考えていると突然、先生に呼ばれた。 「おい。楢須!聞こえているか?」 先生の言葉に現在に戻された。 『何でしょう?』 先生は呆れた。 「聞いていなかったのか?この問題を答えてくれと言ったんだが………。」 『すいません。聞いてませんでした。』 先生は、ちょっと驚いた。 楢須が授業中に話を聞いていないなんて無いからだ。 「どうした?具合が悪いのか?」 『いえ、考え事をしていたので………。』 (何と言う失態、それもよりにもよって何故歴史の授業中何だ。) そう、今の時間は社会の授業なのだ。 「具合が悪くないなら良いんだが…………。なら、ここを答えてくれるか?」 『はい。そこは、鎖国をし始めて最初に外国と条約したのが……日米和親条約、そして、本格的に結んだのが………日米修好通商条約で、全てアメリカと条約をしました。』 と琴羽は正解を言う。
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