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五人で新しい道を歩き出したメンバーに、気付かれる前に第一レッスン室の前から逃げ出した。
エレベーターを使わず、階段で一階までかけ降りる。
一刻も早く、この場から離れたかった。
「…っはぁはぁ」
荒くなった息を整え、落としていた視線を上げる。
「…貼り直されてる」
ロビーに張られていたfiveのポスターは、いつの間にか、私が抜けて有理ちゃんが入っているポスターになっていた。
見ないようにポスターに背を向けると、そこには玲さんが立っていた。
「ハルナ…、行ったのね？」
「…はい」
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