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「え…」
言われた言葉が、頭の中を駆け巡る。
『ハルナ、あなたにグループから脱退してもらうことにしたから』
「何かの冗談、ですよね？」
今の私は、きっと驚くほど、真っ青になっているだろう。
目の前の椅子に座り、机に肘をついている女性は、若くしてこのプロダクションを改革し、女性アイドル部門を立ち上げた一条玲子(ｲﾁｼﾞｮｳﾚｲｺ)。
社員や所属タレントからは玲さんって呼ばれてる。
長い艶やかな髪や、涼やかな目元は、女のわたしから見ても、ハッとするほど美人だ。
「私が冗談なんか言うわけないでしょ。あなたにはやめてもらう。代わりの子はもう決まってるの」
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