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「『…着いた!』」
2人で目を見合わせて笑った。
正直、行ったことのない建物の道案内をするのはかなり不安だったが、無事にたどり着いて安心した。
『本当にありがとう!助かりました!』
男の人は興奮した様子でレナに感謝をした。
「いえ、案内しただけですから」
炎天下の中歩いたせいで汗だくになったレナは手をウチワ代わりにして顔の熱を下げようとした。
『あ……すいません汗かいちゃいましたよね。何か冷たいものでも飲んで休んで行って下さい』
そう言って男の人は"関係者入口"と書かれたドアへレナを誘導した。
「え!いえ、大丈夫です!!」
レナは戸惑いながら応えた。
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