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今まで髪を弄っていた彼がぎゅっと俺を抱き締めた。
さすがの俺でも驚いた。
そして、温かくて落ち着くと思ってしまった俺にも驚いた。
こんな感情知らないぞ…
経験したことがないから……
「気に入りました」
本心が言葉となって出た。
彼は目を見開いて固まってしまった。
もう一度、俺は目を見て言った。
そしたら彼は顔を真っ赤にしたんだ。
反応が可愛らしい…言い訳も意味不明だが可愛らしい……
そんな事をしていると少々イジメすぎたのか彼は早口で叫んで走り去ってしまった。
去りぎわにこよみん先輩とか言われてましたが…
恭介、あなただけにならそう呼ばれても不愉快ではありません
あなたの声が耳に残って消えないくらい…好意を持ってしまったみたいですね
俺はホモでもバイでもないが…あなただけなら――
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