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靴を脱いで上がり、フローリングの廊下を歩いて扉を開いた。
目の前には白のふわふわとしたソファー
透明のガラスで出来たテーブル
片腕ほどの大きさのテレビ
設備が整いすぎているキッチンが映った。
こ…この学校無駄使い!
有り難く使わせていただきます!←
1人浮かれていると、ガチャ…と音をたて開かれた扉。
そちらに目を移すと―
真っ黒の髪を一つに束ね、耳にはシルバーのピアスが2つ、ワイシャツを胸まであけて前髪を掻き上げる美形さんがいた。
同室者さんはどうやらフェロモンだだ漏れのイケメンだったようだ
エロイよ、この人
イケメンは僕に気が付くと眉をひそめ皺をつくり、つり目を更に鋭くして睨み付けた。
「……お前…誰?」
ドスのきいた声に僕は怯んだ。
「…き、今日転校してきた池上恭介です!趣味は人間観察、よろしくお願いします!」
ビシッと敬礼ポーズをすると静かなリビングが更に静かになった…気がした←
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