同室者

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え、滑った? イケメンさんの視線が痛いんだけど…穴空いてない? 「………出ていけ…」 「ほわっ!?」 襟を掴まれ子猫みたいに僕をつまみ上げたイケメンさんは玄関へと歩く。 僕は必死に柱を掴んで阻止する。 「待って!追い出さないで!!」 「…俺は1人が好きなんだ」 「そんなこと言わずに!大人しくしてますから!」 「……邪魔…」 「存在を否定しないでぇぇ!」 「…知らん……」 イケメンさんは柱から引き剥がそうと両手を使い引っ張る。 だが僕は子泣きジジイのごとくがっちりと抱きついて動かない。 ハッハッハ! 体格は違えども握力なら負けないさ!  
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